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仁和寺の春


真言宗御室派総本山仁和寺。仁和寺は吉田兼好法師『徒然草』に「仁和寺のある法師・・・」(第52段)と書かれ、知る人も多い古寺です。創建は平安時代の光孝天皇が西山御願寺に始まり、仁和4年(888年)宇田天皇がこの意思を継ぎ完成。現在、仁和寺は真言宗御室派の総本山でありユネスコの「世界遺産」に登録されています。
中門を入ると左手に背丈の低い入道雲のような八重の御室桜(おむろざくら)は、「お多福桜」とも云われ、「私ゃお多福御室の桜、花(鼻)が低ぅても人が好く」と、鼻の低い丸顔女性の褒め言葉として例えられ、どことなく愛嬌がある桜です。遅咲きの桜で約200本あります。土壌岩盤のため浅く、樹高が2〜3メ−トル位にしかならない桜です。起源は古く、平安時代までさかのぼりますが、現在のものは江戸時代初期に植えられたものです。
染井吉野の開花後10日ぐらいが見頃で、そのとおり御室桜が満開になりましたので、洛中の桜もいよいよ最終章です。京北の桜にバトンタッチとなります。

桜は花いっぱいの満開からハラハラと舞い散る散り始めの頃が一番きれいで儚いものです。

『徒然草』第52段 仁和寺にある法師
仁和(にんわ)寺に、ある法師(ほふし)、年寄るまで、石清水を拝 (をが)まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩(かち)よりまうでけり。極楽寺・高良(かうら)などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。
さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意(ほい)なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
すこしのことにも、先達(せんだち)はあらまほしき事なり。

法師さまの観光案内人 青空観光タクシー

DAIYA * 洛西エリア * 19:59 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

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