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槇尾・西明寺の晩夏

古義真言宗に属し山号槇尾山。高雄(尾)山・神護寺・栂尾山・高山寺とともに三尾の名刹の一つ。古来から、清滝川のせせらぎと共に、春の桜・つつじ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、自然の中にあるお寺です。
天長年間(824〜34)に弘法大師の高弟智泉大徳が神護寺の別院として創建したのに始まると伝えられています。現在の本堂は、元禄一三年(1700)に桂昌院の寄進により再建されたもので、堂内には、唐様須弥壇上の本尊釈迦如来像(重要文化財)を始め、多数の仏像が安置されています。

京都市内からは、周山街道を谷間を沿うように進み、30分程で別世界の空間に到着します。市内より気温が2〜3度程度低いため、ひんやりと気持ちいいです。道中には、北山の古街並み・中川や北山杉資料館などがあります。名物草団子も素朴な味で人気の一服処となっています。
また、お奨めの刹那古寺に宗蓮寺があります。シャクナゲやササユリ、ツワブキなど四季折々、様々な花木が花を咲かせる花のお寺です。特に秋には貴船菊(秋明菊)で境内が華やかに彩られ、毎年10月10日頃に尺八のコンサートが開かれます。




DAIYA * 京北エリア * 20:18 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

比叡山の盛夏

京都の北東に位置する比叡山、その主峰は標高848.3mの大比叡ヶ岳。北は比良山系、南は如意ケ岳(472m)に接しています。東斜面に延暦寺の諸堂が点在し、夜間、頂上付近が光で輝いています。昔から仏教の霊地で殺生禁断の地であったために、比叡山全体が天然記念物の指定を受け、野猿や野鳥の宝庫にもなっています。特に、野鳥については、ホトトギス・サシバ・カッコウなど夏鳥を中心に、年間80種以上の鳥が見られ国の鳥類繁殖地に指定されています。

明日は五山の送り火、比叡山山頂から眺める下界も、今までにない景観と納涼を楽しめます。

明日は、台風の影響もあり、天気が気になります。
DAIYA * 比叡山エリア * 20:42 * comments(0) * trackbacks(1) * pookmark

祇王寺の盛夏

祇王寺のある地は、嵯峨野の中でも特に奥嵯峨と呼ばれ、ひっそりとした佇まいの中にあります。今年は長雨の影響か、苔が青々としています。紅葉の葉も青々としており、この分ですと、今年の紅葉も燃えるような景色になると思います。

ここで、少しここの庵の主(あるじ)である祇王(あらすじ)について、紹介いたします。彼女は、男装で歌や舞を披露する白拍子(しろびょうし)、「平家物語」の前半に登場します。 京の都で人気の高かった祇王は、平家を一代で隆盛に導いた平清盛の寵愛(ちょうあい)を受け、妹・祇女(ぎにょ)、母・刀自(とじ)とともに大きなお屋敷に住めるほどの身分になります。 ところが清盛は、若き17歳の白拍子・仏御前(ほとけごぜん)に心を移し、祇王に暇を出します。その後も清盛から数々の冷たい仕打ちを受け、深い悲しみから母妹とともに出家し、この庵に移り住みました。
ある日、母子3人で寂しく暮らす庵に、尼姿の仏御前がやって来ます。仏御前が盛の寵愛を受けることになったのも、もとは祇王のとりなしのおかげでした。そんな恩ある祇王の不幸への申し訳なさと、自分のはかない身の上に無常を感じ、仏御前も同様に出家したのです。

「明日はわが身の祇王の悲しみ。白拍子、仏御前は栄華を捨てて仏門へ」

祇王は仏御前の思いを受け容れ、その後4人は亡くなるまでこの地で暮らしたというはかない人生のお話です。

当時の奥嵯峨での生活の厳しさは想像すらできませんが、女性の固い思いは感じることができます。
お庭にある蹲踞(つくばい)がより風情を醸し出しています。
DAIYA * 洛央エリア * 09:16 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark
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