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嵯峨野・厭離庵の秋

京都には難しい読み方の地名やお寺などが多くありますが、その一つが厭離庵(えんりあん)。二尊院の門の北側の道を東へすぐのところに佇んでいる臨済宗の尼寺。仏教用語である「欣求浄土・厭離穢土」(ごんぐじょうど・えんりおど)から由来していると云われています。「厭」は、「いとうこと」、つまり、あきのこない大切な場所と云ったところでしょう。そのような場所に棲むことは、一般的には世捨て人と思われがちですが、実は極楽浄土なのかもしれません。これも価値観の違いか、あるいは見る目がない民が言う言葉なのかもしれません。住宅街の奥まった所に厭離庵はありますが、公開は11月のみの紅葉時です。大徳寺高桐院と同様、苔むす小さな庭園に真っ赤な落ち葉の紅葉がさらに彩りを加えています。まだ、紅葉の葉っぱは緑のままでした。
DAIYA * 嵐山・嵯峨野エリア * 20:39 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

大原野の秋


京都の西方、長岡京の北に位置するなだらかな西山の麓に広がる大原野。桓武帝の長岡京遷都にあたり、藤原氏出身の皇后が奈良への参拝が不便なため春日大社の分霊を祀ったという大原野神社や、花の寺として名を馳せる勝持寺、今昔物語にも描かれる山寺の金蔵寺、在原業平伝説が伝えられる十輪寺、西国第20番札所の善峰寺、紅葉の光明寺などが点在します。美しい竹林の佇まいも、この地域の特徴の一つです。

前述の在原業平伝説をご紹介します。
十輪寺は、平安時代の歌人で「伊勢物語」の主人公在原業平(825〜880)が晩年に隠棲したと伝えられるお寺です。業平は、難波の海水を運ばせ、塩焼きの風流を楽しんだといわれ、寺の裏手には塩竃の跡が残っています。中世以降、業平は陰陽の神としてあがめられ、塩竈からあがる煙にあたることにより、「良縁成就・心願成就・芸事上達」にご利益があると信じられてきました。その故事にちなんで、同寺では「塩竈清祭(しおがまきよめまつり)」(毎年11月23日)が行われます。十輪寺には塩竃の跡をはじめ、海水を貯めておいた塩汲池の跡、業平の墓など、業平ゆかりの旧跡が残っています。なお、京都のオフィス街(御池通間之町)には在原業平邸址の石碑が建立されています。
DAIYA * 洛西エリア * 10:08 * comments(0) * trackbacks(1) * pookmark

渉成苑の秋

東本願寺の飛地、源氏物語に出てくる六条河原院のモデルとなった渉成苑。昔、邸廻りにカラタチが多数有った関係で「枳穀邸」と呼ばれています。1641(寛永18)年、徳川家光から寄進された土地に、回遊式庭園(庭園内を移動しながら視点や景観の変化を楽しむ形態の庭園)として作庭された庭園であり、文雅の著名人石川丈三の趣向が取り入れられたとされています。
JR京都駅からも徒歩10分程度、東本願寺から東へ3分ほどのところにあり、この季節、鴨が飛来し、優雅に泳ぐ姿も見ることができます。
観光時間が余ったら、帰る前に立ち寄ってみたらいかがでしょう。近くには、女人守護の神社で祭神もすべて女性の「市比賣神社(いちひめ)」や、北野天満宮の菅原道真公の乳母・多治比文子(たじひのあやこ)を祭る「文子天満宮(あやこてんまんぐう)」もあります。いずれも歴史のある小さな神社です。
DAIYA * 洛央エリア * 20:30 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

八大神社の秋

江戸時代初期の兵法者であり、また書画でも優れた作品を残している宮本武蔵と本阿弥光悦の接点も面白いですね。刀剣の鑑定や手入れを家業とする名家の生まれである本阿弥光悦は、徳川家康より京都の北、鷹ヶ峯に広大な土地を与えられ、一族縁者をはじめ工芸職人とともに移り住み、芸術村を作りあげた人物。そんな二人は、六条柳町の遊郭に出かけ、名妓・吉野太夫とも交友を深めていたそうです。芸術家としての武蔵、武士道を極めた武蔵は、さぞかし俗世の価値観や道徳観を超越した生き方をしていたことでしょう。今の大物政治家でも、足元にも及ばないことでしょうね。
決闘の場である八大神社、芸術活動の場である鷹ヶ峯、そして高貴な旦那衆の社交場である遊郭などと歴史人の生き様が見えてくるのが京都観光の魅力の一つです。
DAIYA * 洛東エリア * 17:56 * comments(0) * trackbacks(1) * pookmark

今宮神社の秋

伊勢名物の「赤福」ブランドが急落、ウリふたつ「御福餅」が売れているという、たかが団子、されど団子の団子事状。
京都、今宮神社の東門を出たところにも名物の「あぶり餅屋」があります。2軒が向かい合って競り合っているのは、あぶり餅の「いち和」と「かざりや」です。今宮神社の境内や参道は、竹串に刺した小餅を炭で焼いた香ばしい匂いに包まれます。焼き上がったお餅に京都の白みそをベースにした秘伝のタレにつけて出来上がり。2軒のお餅は微妙に白味噌の甘さ加減が違っています。
よく言われる「名物に旨いもんはなし」・・・どうでしょうか。確かに広く市場に流通するものは、その傾向が強いようですが、地産地消のものは旨いですね。
京都にも京都でしか食べられないおいしい物がたくさんありますよ。食欲の秋探しも京の旅の楽しみの一つです。
DAIYA * 洛央エリア * 13:18 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

真如堂の秋

紅葉、萩の名所としても有名な真如堂。三重の塔と紅葉が秋の風情を表します。永観2年(984)に一条天皇の母・東三条院藤原詮子が、比叡山堂行寺にあった阿弥陀如来を神楽岡の離宮に移し、戒算上人を開山として興したお寺です。応仁の乱では東軍の陣となったため諸堂が全焼し、現在の堂宇は江戸時代中期の再建によるものです。
本尊の阿弥陀如来立像は、京都六阿弥陀仏の一つ。

「六阿弥陀巡り」とは阿弥陀如来を安置する六か寺を巡拝することです。
江戸時代からの言い伝えで一年の最初の六阿弥陀めぐりで 南無阿弥陀仏を念ずれば極楽浄土するとされています。
また、毎月の功徳日に3年3ヵ月の間参拝すれば、 無病息災・家運隆盛・祈願成就など功徳があると言われています。
<六阿弥陀めぐりの札所>
 ・真如堂 : 左京区浄土寺真如町
 ・永観堂 : 左京区永観堂町
 ・清水寺 : 東山区清水
 ・安祥院 : 東山区五条通東大路東入遊行前町
 ・安養寺 : 中京区新京極蛸薬師下東側
 ・誓願寺 : 中京区新京極通三条下ル桜之町

真如堂では11月1日〜15日には10中夜、念仏を唱える「十夜大法要」が行われ、最終日には阿弥陀如来立像が公開されます。
DAIYA * 洛東エリア * 10:36 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

伏見酒蔵の秋

大手筋から見える酒蔵です。酒蔵の多くは、明治の終わり頃まで、米・薪炭・樽材などの原材料が濠川を上下する十石船で運ばれていました。
伏見は「伏水」と記されたように、昔から良質の地下水に恵まれていた所です。さらに、京の底冷えと言われる厳しい気候とが相まって、酒造りが盛んな地で、兵庫県の灘と並ぶ二大銘酒処として知られています。月桂冠などの全国的にも有名な酒蔵に限らない大小多くの酒蔵があります。地酒を探すのも楽しみの一つです。京の奥座敷「花背の里」と名づけられた地酒が私のお奨めです。
春と秋の土・日、祝日には、伏見港公園と月桂冠大倉記念館の南側を十石船で往復することができ、酒蔵や明治維新の舞台となった寺田屋など、周辺には他にも見所があります。
DAIYA * 洛南エリア * 21:34 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

革堂の初秋

西国三十三所めぐりの第19番札所・革堂(こうどう)、京都御苑の南、寺町通りに面したお寺で正式名称は「行願寺」と言います。もともと革堂は一条油小路にあったそうですが、焼失と移転を繰り返して、現在の場所に建てられました。
革堂の名前の由来は開基である行円上人がいつも革の衣をまとっていたために、いつしか「革聖(かわひじり)」と呼ばれたことに由来しています。寺宝の一つに毎年8月20日に公開される有名な「幽霊絵馬」があります。
京都には、このような小寺や小さな神社でも、とてもミステリーな場所が点在しています。
例えば、京都のお臍、六角堂、西陣にある雨宝院、千本鞍馬口にある千本閻魔堂、釘抜き地蔵の石像寺、晴明神社、紫式部・小野篁の墓地、小野小町寺の補陀洛寺、太秦の3本鳥居などなど・・・。このような所を探しながら観光するのも楽しいものです

DAIYA * 洛央エリア * 22:20 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark
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