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六道珍皇寺の夏


夏も終わりに近づく頃、現世では、盂蘭盆会と呼ばれる儀式が行われます。先祖の霊をこの期間だけお迎えし、特に京都においては8月16日の大文字・五山の送り火や送り鐘を撞いて、あの世に帰す宗教儀式です。 
六道珍皇寺では毎年8月7日〜10日の間に、先祖の霊をお迎えする、「六道まいり」が営まれます。平安時代には、この地が葬送地・鳥辺山の入口に位置していたことから、あの世に通じる処であるとされています。盆に帰ってこらるる先祖の霊もここを通るこになるになっていると信じられてきました。この入り口が、この寺にある井戸で、平安期の貴族で文人であった小野篁(おののたかむら)(802〜852)は、昼は朝廷に仕え、夜な夜なこの井戸を通じて冥界へ入り、閻魔王庁で裁判を手伝っていたとされる人物です。
ちなみに、前世の美女・小野小町は、小野篁の息子である出羽郡司・小野良真の娘とされており、祖父にあたります。

8月もまもなく終わります。京都の小学校は、27日から授業が始まりました。

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DAIYA * 洛央エリア * 14:51 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

龍安寺の夏



龍安寺。臨済宗妙心寺派の塔頭。石庭で多くの観光客を魅了する禅寺。妙心寺の塔頭の中でも敷地も広く、石庭で軽く禅を組んで心を静めてから、池の周りをのんびりと散策するのがお気に入りです。

このところ涼しい日がありましたが、これからが残暑が厳しくなるかと思います。ご自愛ください。

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DAIYA * 洛北エリア * 09:01 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

妙心寺の夏


妙心寺。臨済宗妙心寺派大本山。本尊は釈迦如来。開基(創立者)は花園天皇。開山(初代住職)は関山慧玄(かんざんえげん、無相大師)さま。
今年も「お精霊会」のお精霊迎えが行われました。迎え鐘を3回撞いてきました。
山門がライトアップされ、月明かりの夜空に鮮やかな朱色の荘厳な姿が浮かびあがり、仏殿・法堂のまわりでは、先祖供養のため奉納された献灯の絵入り提灯約1,000個に鎮魂の灯がともっていました。
法堂では、今回の地震で亡くなられた多くの御霊を鎮める位牌がご本尊の前に置かれ、お坊さんたちによる読経が流れていました。
束の間の夏休み、縁日も出店され、とても懐かしい時をご先祖さまと過ごしました。16日はお精霊送りとなります。合掌。

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DAIYA * 洛央エリア * 21:03 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

大文字の夏

8月16日に先祖をあの世に送る五山送り火(ござんのおくりび)。その代表が如意ヶ岳にある大文字。送りがある以上、迎えもある。迎えの鐘を撞く儀式も京の禅寺などで行われます。宗教・歴史的な背景から「大文字の送り火」とも呼ばれています。

今年は3・11で犠牲になった多くの御霊を鎮めるために、数多くの人が鐘を撞き、そして大文字に手を合わせることでしょう。
今回は震災地の松が放射能を撒き散らす可能性があるという理由で、多くの方の気持ちを受け入れることができなかった大文字保存会。この会が背負う責任・想いからして、とても残念な気持ちになります。また、観光を微力ながらも、お手伝いしてきた京都人としても、やりきれない気持ちになります。

この件に関連して相当、古い話を思い出しました。1988年、バブルで有頂天となっていた大阪にある某飲料大手メーカーの当時の社長が発した「東北熊襲(くまそ)」の差別的な発言。美術観などのメセナ活動にも力を入れてきた会社だけに、この件以来、この会社のビールは、けっして口にしていない。ボイコットのような類ではないのですが、何故か、飲む気になりません。この会社の社員の方々、古い話と個人の嗜好を持ち出してごめんなさい。

今回の決定は、ごく一部のしかも影響力のある人の行いで、決まってしまったこと。今後、京都がどう見られるかはわかりませんが、小さな島国・日本、北も、東も、西も、南の方々も、相互に生かされていることを忘れずに生きたいものです。

確かに被爆の国に生まれた我々日本人は放射能アレルギーが強い民族かもしれませんが、今話題のセシウムの量は知れている。ある意味、本当に怖いのは、原爆の材料にもなるプルトニウム。
感情論や間違った情報による判断が前面に出てのことか、かなりずれてしまっていることがとても残念です。

とりあえず、今年の送り火は、この無知で非礼な行為に対して西方の火の神様・愛宕山に向けて手を合わせることになりそうです。頑張れ東北・頑張れ日本。合掌
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DAIYA * 洛東エリア * 22:21 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark
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